歌人として、また細胞生物学者として著名な永田和宏氏(京都大学名誉教授)を招き、7月26日に草薙キャンパス小講堂で、特別講義「言葉の力」を開催しました。
永田氏は、京都大学在学中に『塔』短歌会に入会して短歌をはじめ、その後妻となる歌人?河野裕子氏と出会います。永田氏は夫人と多くの相聞歌を交わし、二人の出会いと別れは2022年にテレビドラマにもなっています。
講義前半では、永田氏のこれまでの研究や教育を踏まえて、初等中等教育と大学との違いは「学習」から「学問」であること、「知ること」は「知らなかった自分を知ること」(=知へのリスペクト)など、大学教育のあるべき姿について話しました。
講義後半は、“言葉の力”について解説し、夫人の闘病中に詠んだ歌や亡くなった後の追悼歌などを当時の心情ととともに紹介しました。永田氏は「世界はアナログでその世界を言葉で表現することが究極のデジタル化である」と提唱し、「作者は世界をデジタル化して提示し、読者はそのデジタル情報から作者の見ていた世界を再構成するもの」と短歌の魅力を語りました。
講義の参加者からは「短歌はダイレクトに心に響く力があると感じた」「歌のやりとりから夫婦の絆が感じられ、とても感動した」という感想が聞かれました。
永田氏は、京都大学在学中に『塔』短歌会に入会して短歌をはじめ、その後妻となる歌人?河野裕子氏と出会います。永田氏は夫人と多くの相聞歌を交わし、二人の出会いと別れは2022年にテレビドラマにもなっています。
講義前半では、永田氏のこれまでの研究や教育を踏まえて、初等中等教育と大学との違いは「学習」から「学問」であること、「知ること」は「知らなかった自分を知ること」(=知へのリスペクト)など、大学教育のあるべき姿について話しました。
講義後半は、“言葉の力”について解説し、夫人の闘病中に詠んだ歌や亡くなった後の追悼歌などを当時の心情ととともに紹介しました。永田氏は「世界はアナログでその世界を言葉で表現することが究極のデジタル化である」と提唱し、「作者は世界をデジタル化して提示し、読者はそのデジタル情報から作者の見ていた世界を再構成するもの」と短歌の魅力を語りました。
講義の参加者からは「短歌はダイレクトに心に響く力があると感じた」「歌のやりとりから夫婦の絆が感じられ、とても感動した」という感想が聞かれました。
講義の様子
「言葉は究極のデジタル」と述べる永田氏
(2024年7月29日)