3月23日、今月末で6年の任期を終え退任する鬼頭宏学長の最終講義をオンライン?対面の両形式により開催しました。
4部構成で組み立てられた講義は、鬼頭学長の専門である歴史人口学から始まり、歴史における人口減退期がなぜ生じるかや、新しい豊かさを求めて必要なこと、本学での取り組みや今後に期待することについて話がありました。
歴史人口学を学び始めたきっかけについては、恩師である故速水融慶応義塾大学名誉教授との思い出を交じえながら語り、中学生のころから民俗学に興味を持ち生活史を勉強したいと考えていた自分には、人間のくらしや自然などさまざまな分野と密接に関わるこの学問がぴったりとはまったと述べました。実際に歴史人口学ではどのような調査を行うのか、その結果わかることなどについても解説を行いました。
縄文時代から現代まで人口の大きな増加と減少を繰り返した4期間を見ると、人口減退期には文明が成熟し弊害が生じてくる時期であることを解明し、これまでに関与した政策課題プロジェクトでも、こうした流れの中で21世紀を考える必要があることを提言していると述べました。また、先進国が1970年代半ばから合計特殊出生率2.0を下回ったが、その後、改善した国と依然下回る国との違いはジェンダーギャップの大小にあること、ジェンダー平等は学長が注力する SDGsの大きな目標の一つであり、日本における課題であることを指摘しました。
最後に、本学への期待として、SDGsの取り組みや教育活動による地域貢献への想いを伝えました。2019年11月に発表した静岡県立大学SDGs宣言を契機に、本学で行われている全学的な取り組みを紹介し、今後、地域づくりの核として、本学が知的ハブの役割を果たすことへの期待や、学生団体K-commuやたべものカフェの取り組みなど、コロナ禍での学生の支援活動にも触れ、「学生自ら動いて支え合う姿勢こそ教育の成果であり、静岡県立大学としての役割が果たされている証です」と学生?教職員への感謝の言葉で講義を締めくくりました。
(2021年3月25日)
4部構成で組み立てられた講義は、鬼頭学長の専門である歴史人口学から始まり、歴史における人口減退期がなぜ生じるかや、新しい豊かさを求めて必要なこと、本学での取り組みや今後に期待することについて話がありました。
歴史人口学を学び始めたきっかけについては、恩師である故速水融慶応義塾大学名誉教授との思い出を交じえながら語り、中学生のころから民俗学に興味を持ち生活史を勉強したいと考えていた自分には、人間のくらしや自然などさまざまな分野と密接に関わるこの学問がぴったりとはまったと述べました。実際に歴史人口学ではどのような調査を行うのか、その結果わかることなどについても解説を行いました。
縄文時代から現代まで人口の大きな増加と減少を繰り返した4期間を見ると、人口減退期には文明が成熟し弊害が生じてくる時期であることを解明し、これまでに関与した政策課題プロジェクトでも、こうした流れの中で21世紀を考える必要があることを提言していると述べました。また、先進国が1970年代半ばから合計特殊出生率2.0を下回ったが、その後、改善した国と依然下回る国との違いはジェンダーギャップの大小にあること、ジェンダー平等は学長が注力する SDGsの大きな目標の一つであり、日本における課題であることを指摘しました。
最後に、本学への期待として、SDGsの取り組みや教育活動による地域貢献への想いを伝えました。2019年11月に発表した静岡県立大学SDGs宣言を契機に、本学で行われている全学的な取り組みを紹介し、今後、地域づくりの核として、本学が知的ハブの役割を果たすことへの期待や、学生団体K-commuやたべものカフェの取り組みなど、コロナ禍での学生の支援活動にも触れ、「学生自ら動いて支え合う姿勢こそ教育の成果であり、静岡県立大学としての役割が果たされている証です」と学生?教職員への感謝の言葉で講義を締めくくりました。
(2021年3月25日)
鬼頭宏学長最終講義の動画を公開しております。視聴を希望する方は、下記担当までお問合せください。
公開期間:2021年4月12日(月)正午まで
問合せ先:静岡県立大学事務局広報?企画室 最終講義担当
E-mail: kouza2020@u-shizuoka-ken.ac.jp
電話: 054-264-5103/5106
(2021年3月30日追記)
公開期間:2021年4月12日(月)正午まで
問合せ先:静岡県立大学事務局広報?企画室 最終講義担当
E-mail: kouza2020@u-shizuoka-ken.ac.jp
電話: 054-264-5103/5106
(2021年3月30日追記)
会場の様子
講義を行う鬼頭学長
鬼頭学長を囲んでの記念撮影
最終講義企画メンバー(事務局)との記念写真
(2021年3月25日)